2015年 01月 04日
12月31日 のんびりムードで走る各駅停車を諦め、途中から特急列車に乗り換える。大晦日なので東京へは帰省客はいない。1列車数名ぐらいしか乗車していない。やはり特急列車は早く眠る暇なく東京に着いた。 列車の旅人となる。 力餅入り年越しそば。 1月1日 デパートで買った定番おせち料理を食べる。値段が高い中トロマグロ刺身はすこぶる美味、数の子もコリコリして歯ごたえがあった。それにしてもマンション主の台所を覗いてみれば、手料理はほとんどやらない人らしく、ピカピカ汚れなし。水道も使用した痕跡なし。新型大型冷蔵庫を開けてみる、そこには高級料理店仕込みのパック料理がぎっしり収められていた。退職金と老後へ備える資金が死ぬまである余裕家と見た。オール電化マンションらしく、室内全てを電気仕掛けでまかない、田舎にある石油ストーブ、薪ストーブが全くない。床には暖房が常時オンされているから温暖かいとはいえ、さほど快適空間とは言い難い。たまらず持参した赤大根を刻んで甘酢と会える即席漬けをつくる。 あらかじめ東京滞在要件を済ませれば何もやることはなくなる。退屈極まりない。そこで歩いていける芝浦ふ頭への散歩ロードを歩いてみた。係留されている赤提灯をぶら下げた屋形船が目に飛び込む。春シーズンになれば東京夜景見物宴会船として使用されるのであろう。 「ここは海抜1、3m」と書かれている標識がある。小波が返し寄せる護岸堤防は設置されているものの、東京大震災100年周期とっくに過ぎている。今地震が起きて10分もすれば大津波が襲い発生する不意の天災に対して、何も感じることなく人は平然と走ったり歩いたりしていのは東京人らしい。 1月2日 第91回箱根大学駅伝コースのある街道へはマンションから10分ぐらいで到着できる。選りすぐったランナーが揃う選手たちは大手町スタート地点をすでに出発している。東京タワーが見える大断歩道陸橋中段位置にカメラを構えて待つ。パトカー白バイに船頭されたランナーは集団でやって来たシャターチャンスを逃さないように落ち着いてカメラのシャターを切る。もう1枚と思いカメラお構えた瞬間、選手はあっという間に走り去った。しかたがないから選手の後姿を映す。 全国ネットで生放送されているテレビ中継放送と違って、すこぶる速く走る選手へ向かって拍手喝采することを怠らなかった。もはや国民的行事になった大学駅伝伝統イベントを目の黒いうちに拝見できた喜びに感動する。 東京タワーのある前を駅伝選手は走り抜ける。 集団でランナーはやってくる。 午後になると何もやることなし。エッセイ原稿を書く予定で持参した大学ノートを開いてみたが、生活環境の違いがあって、筆はまったく動くことなく時間だけが経過する。そのうち些細なことで喧嘩になる。お互い一人暮らしゆえに自分のペース配分はうまく作動しないからであろうか。売り言葉に買い言葉、罵り合いとなる。この出来事が起こる前に、東京へ行く目的だった仙人物置き小屋検知器資金支援拝借は既に終わり、郵貯銀行に振込込終えたばかりだったから、その件については全く触れないように心がけた。 自分は自由人と自負し勝手放題を我が生き様としている。それを奇人変人と罵らえてしまえば、脳細胞にしまってあった怒り信号は頂点に達するまえに敵前逃亡、与えられた自分の部屋にこもったのだのであった。 1月3日 何事もなく東京滞在が終われば、我が家に帰還する時間はゆっくりするつもりでいた。しかし重苦しい空気感の中ではのんびりできず、朝1番の列車で帰ることになった。 スカイツリーが見える浅草駅入口。 スペーシアに乗る。 我が家のある三依は冬景色。 東京滞在印象記 首都東京、1000万人が暮らしている眠ることがない街だ。終わることがない騒音、誰が何の目的があって夜中でも歩いている人がいる。夜中にならなくても我が家のある三依地区では日中でも人影はない。それに反する東京風景は人だらけ、やたらと超高層マンションが並んでいることがやたらと目立つ。自然はコンクリートジャングルに囲まれた東京にも与えられた自然はそれなりにある。けれども1年中エヤコンにて生活している東京都民における季節感はほとんど感じられない東京がここにあった。それは資金のある限られた人たちだけが住むことを許されている。間違いなく言えることは貧乏人は東京では生きていけない。 我が家に着く。 となりのじ様が雪かきしている。帰ってきましたと挨拶、「早かったね」と笑いながら返事が返ってきた。それは東京にない人が人とそして仲良くやっていく決まり文句である。そこに心の安らぎがあり、安堵感が漂要。三依に帰れば貧乏人だらけながら、何かホッとできるものが残されている。 東京は確かに都である。けれども三依にも三依都は存在するのだ。
by yuuyuugaku-ueno
| 2015-01-04 14:41
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