新・自然遊悠学

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2014年 07月 25日

855 あっちゃん逝く

「鹿沼にすごい男がいる。」最近親しくなった中尾氏から度々聞かされていた。そんなある日の山、釣り、山菜、きのこの同好会例会に立ち寄った時、あっちゃんを紹介された。彼は根っからの単独行者で休みが不定期だったことによるソロ岳人そのもの、それが私の単独でやってきた人生を歩む仕様と似ていた。生き様が共感する部分を共用していることが、話す語りのなかから伺える事が出来た。
 そんな彼がきのこ狩りを終えて我が家に寄り道、聞けば優良きのこを収穫したと控えめに話す。それは秘密のきのこシロを開拓したおかげで、人が羨むきのこと出会えたのだ。あっちゃんは山釣りはやらない。もっぱら得意の登山に熱中、ソロクライマーの位置を築き、密かな岩壁登攀を夢見ていた。

 「あったんが死んだ。」と中尾氏から聞かされた時、いつかあの男と山へ行きたかったのにと、それは叶わない夢と消えた。彼は谷川岳一ノ倉沢単独登攀中事故に遭い亡くなってしまった。あっちゃんとは2度しか話す機会がなかったものの、何か妙に私の残像のなかにいて、度々登場してくれる。そんなあっつやんは私より先に天国へ旅たってしまう。しかし、遅かれ早かれ自分もあっちゃんのいるところへ召される日が来る。そんな時は恥ずかしがらずに、ふたりっきりで山語りでも楽しみたいと願った。
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by yuuyuugaku-ueno | 2014-07-25 17:41 | なんでもござる


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