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新・自然遊悠学

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2015年 01月 07日

1014 重イワナのゆくえ

 重イワナの周辺棲家を考えてみれば、棲息環境への厳しさがあり、、周りにいる軽イワナである家族全員敵方となる。それは棲家に与えられた食事量事情にある。食料全体像には限度があって、限られた食事をめぐって、戦いの火蓋は勃発する。
 重イワナは絶えず棲家内をパトロールし、軽イワナを追い払う行動にでる。大方、食事量が最大限確保できる場所に定位していることが多い。重イワナは学習イワナでもあるから、非常に警戒心が強く逞しく生きている。例えば、頭上、右側、左側、後ろ側へ食事が提供されていても、重イワナの選り好み能力によって、食事はとらない。食事メニューによる、わずかばかりの差とて見逃すことなく、空腹を耐え忍ぶ。
 食事献立による、毒物が仕掛けられ混入されているかもしれないという判断を決めた理由による。美味らしきご馳走には影の部分が含まれ、この影こそ、重イワナの生命をおびやかす致命的な出来事が待ち構えているからだ。

 重イワナに出会えるチャンスは少なく、定位序列が破壊された気象条件成立ときしか、重イワナには出会えない。この重イワナ棲家テリトリー内、一尾だけに与えられた特権を有している。重イワナである主イワナに出会える山旅を続けているがなかなか上手くいかないことが多い。

 棲家に君臨する重イワナも場所を移動すれば、たちまち軽イワナに転落してしまう。その理由をいえば、棲家規模が大きくなればなるほど、重イワナ魚体は大きくなる。棲家の小さい重イワナの新天地棲家での定位階級は下位となるからだ。

 軽イワナは多数いる。軽イワナを統括する重イワナは一尾だけしかいない。そのイワナを書することは難しい。開示させればさせるほど難解となる。まあ最初、軽イワナをやって、余裕ができた時点で重イワナへの挑戦をやればよかろう。

 最後に重イワナ存在を示す証拠なるものはない。けれどもイワナを徹底的に研究する釣り人であれば納得できるイワナであることは確かだ。幻のイワナである重イワナは個人の頭脳のなかにある。    

by yuuyuugaku-ueno | 2015-01-07 14:48 | 岩魚物語


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