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新・自然遊悠学

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2016年 03月 09日

1411 第二次山釣りイワナ5カ年計画

 いざない

 関東平野部で幼少時代を育ったこともあり、川釣りといえばヤマベという淡水魚で全長10センチぐらいの小魚あった。前後生まれの食糧難時代のおかげで釣り上げたヤマベは持ち帰り、母親が小鍋で佃煮を即席でこしらえ、晩御飯の貴重なおかずとなり、余った佃煮は昼の弁当用となる。今思えば子供のころ毎日食べたヤマベ佃煮のおかげで、骨が丈夫になり、山へ日参するエネルギー下地がこうしていつの間にか自分に備わったといえる。そのころ川幅200メートルもある絶えることのない広大水量の恐ろしさ、そしてこの水はどこからやってくるのだろうか? 摩訶不思議な光景に戸惑うを隠せない疑念を抱き続けたのだ。
 それから間もなく山好きな先生との出会いがあり、その山人が語る、イワナという渓流魚を知った。早々に図書館にあった川魚図鑑を開いてみると、イワナという淡水魚の写真があって、それは魚体色彩の豊かさに感銘を覚えた。ヤマベ、フナ、コイしか知らない自分の脳細胞を刺激し、以降このイワナという渓魚に強い憧れを持った、同時に岩石だらけの水漏れない渓流という沢とイワナというかなり高い滝があっても上部を垣間見れば、イワナは滝上にも棲息することが可能な渓魚の姿に驚きを隠せない心境に至る。

 イワナ遍歴

 あれから半世紀、「イワナがいればどこまでも」という合言葉のもとに、日本国中のイワナを求めるイワナ旅を続行中だ。それでも未だ道半ばで行けども行けども岩魚夢は終わらない。1回目の山釣りイワナ5カ年計画はさほどの成果なく中途半端で終了、そこで心機一転、第二次山釣りイワナ5カ年計画を2016年5月から7月までの4ヶ月間、山菜採集と同時進行させる立案を練る。それは70歳からのイワナ場バリエーションルートの単独行挑戦であり、いささか乱暴な計画ではあるものの、昨年11月中旬から年越しを費やし、今までにやってきた体力維持期間自主トレのおかげで、自分の体調はまんざらでもない。
 今年のテーマ、それはイワナ職漁師たちが活躍した舞台にイワナ釣行地を求めりるもので、もはや現在、イワナを卸す職漁師なる山人は皆無、遠慮することなくイワナを釣ることができる時代到来となった理由から、ここに第二次山釣りイワナ5カ年計画元年度スタートになる。2016年における遠征釣行10回を数え、イワナを釣るためにこの世に存在できる自分自身の困難を極めるイワナ場ルートが待っている。やるからには誰にも負けることなく過酷なノルマに対して、たった一人で挑戦する前人未到のイワナ熱は煮えくり返る、内に秘めた決意は健在だ。

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イワナに憑かれて50年余、川釣りはフナ始まりフナに終わるといわれているが、自分はイワナで終わりたいと願っている。
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各地に棲むイワナ魚紋は多種多様だからイワナ旅は面白い。これらはイワナ遍歴を経験した渓流師にだけ与えられる特権といえる。
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天然ヤマメ魚体は特有のものがあり、イワナ旅に飽きてしまう気分転換の際、釣行するのが自分の掟だ。

 今日は雨、雪シロがでて渓魚たちの活動期がまもなくやってくる。

by yuuyuugaku-ueno | 2016-03-09 11:24 | 岩魚物語


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